Alacritty とは

Alacrittyはクロスプラットフォームなターミナルエミュレーター。 yamlで設定を記述できること、クロスプラットフォームであること、動作が早いことが特徴である。

IMEのインラインサポート

AlacrittyにIMEで入力した時に未確定な文字列を表示する対応が入ったらしい。

対応されたのが嬉しかったので、早速ビルド1して手元のMacBook Airで使うことにした。 実は以前、この変換前文字列の表示がサポートされていないことを理由に使うのをやめてしまっていたのであったので、待望の機能である。

ビルドして使ってみる

ビルドはめちゃ簡単で、cargoコマンドが使えれば依存関係に困るとかもない。

# 事前にRustのビルド環境を入れておく
$ brew install rust

# cloneして...
$ git clone git@github.com:alacritty/alacritty.git
$ cd alacritty

# make appするだけでmacOS向けの実行ファイルをビルドできる
$ make app

# 適当なディレクトリに移動して、アプリケーションを起動する
$ cp -r target/release/osx/Alacritty.app ~/Application
$ open ~/Applications/Alacritty.app

設定ファイルを記述する

Alacrittyの特徴のひとつはyamlで設定を記述できることだと思うので、ひとまず設定ファイルを記述してみる。

Alacritty.ymlの設定はArch Linuxのwikiなどが参考になる。

HackGenというフォントがみやすくて好みなので、これを設定する。

ちなみにmacOSにインストールされたフォント名は fc-list で確認できる

$ fc-list | grep HackGen
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen-Regular.ttf: HackGen:style=Regular
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen35-Bold.ttf: HackGen35:style=Bold
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen35Console-Regular.ttf: HackGen35 Console:style=Regular
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen35Console-Bold.ttf: HackGen35 Console:style=Bold
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGenConsole-Regular.ttf: HackGen Console:style=Regular
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGenConsole-Bold.ttf: HackGen Console:style=Bold
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen35-Regular.ttf: HackGen35:style=Regular
/Users/yammer/Library/Fonts/HackGen-Bold.ttf: HackGen:style=Bold
# alacritty.yaml
font:
  normal:
    family: HackGen Console
    style: Regular
  bold:
    family: HackGen Console
    style: Bold

これでいい感じになった。

alacrittyを使っているスクリーンショット

ありがとう、iTerm2
$ brew uninstall --cask iterm2
==> Uninstalling Cask iterm2
==> Backing App 'iTerm.app' up to '/opt/homebrew/Caskroom/iterm2/3.4.10/iTerm.app'
==> Removing App '/Applications/iTerm.app'
==> Purging files for version 3.4.10 of Cask iterm2

Footnotes

  1. ちゃんと確認していないが、マージされた日付的に2022/09/06時点でのリリースに含まれていてビルドしなくてもよかったかもしれない。(未確認)