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常に完成形
2023-12-31 23:51
私と技術カンファレンス 2023 (雑文)
技術カンファレンス Advent Calendar 2023、11日目の記事をお送りします。今は2023/12/31な訳ですが、今年中に出し切るということで先ほどから書き始めました。推敲していない雑文をお許しください。 私がカンファレンスにはじめてちゃんと参加したのはPHP Conference Japn 2022であった。これはスポンサー枠で登壇したもので、緊張もしたけれど思ったよりもたくさんの方に聞いていただいて嬉しかった。 社内のレビューによってとても良い発表ができたが、いっぽうで会社の代表なので、会社としての取り組みを紹介するというのが主だった。自分でプロポーザルを書いて出して自分のや
2023-12-03 19:42
チームが気付き、変化する
GMOペパボ EC Advent Calenderの2日目は、yammerから、私の所属するチームについての話題を紹介します。 1日目の記事は、@kenchanの『「炭鉱のカナリア」になる』でした。自分が今年、消防車を呼べたとき、呼べなかった時はいつだっただろうか?と思い出しながら読みました。3日目の記事は@tatsumi000の、「開発環境.nvim 2023」です。Vimmerでありながら就業時間中はVSCodeのVimプラグインに甘んじている身として「1週間くらいNeoVimだけで生活してみようかな」と心が揺さぶられるトピックでした。1 私が今いるチームは2023年の年初に発足し、はじま
2023-07-13 14:40
人月の神話を少し読む
人月の神話 (Frederick Phillips Brooks, Jr. 著、滝沢徹 訳、牧野祐子 訳、富澤昇 訳、丸善出版 発行)を、いくつかの章は流しながら読んだ。 この本は1975年に初版がでたもので、そろそろ発売から50年になろうとしている。記事の中に書かれている個々の事象は「お、まじか」と驚くような (しかし当時としては妥当であっただろう) How Toも多数ある。50年経つことを前提に置いて、細かい事象にはあまり深入りせずに読むことにしていた。 本の中で語られる「人」と「月」の常に等価交換できないということは、2023年の私の身の回りではありがたいことに当たり前に認識されているよ
2023-07-11 08:50
エンジニアのためのマネジメントキャリアパスを読む
書籍「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」(Camille Fournier著、武舎 広幸、武舎 るみ訳、及川 卓也まえがき、オライリージャパン発行)を読んだ。 私は一介のジュニアエンジニアで、今はシニアと呼ばれるような能力を身につけることを目指しており、マネジメントのキャリアを主軸に考えているわけではない。ただ、組織に対する視座や解像度が低いと感じることがあり、将来マネジメントのキャリアを拒んでいるわけではないので、気になってこの本を読んでみた。 この本は、いちメンバーから上級のマネジメント職位に、順を追って話が進む。最初は自分自身が管理される側としてどのようにあるべきか、インターン
2023-06-16 10:45
dotfiles管理の推しツール「yadm」の記事を寄稿しました (Software Design 連載最終回)
yadm の紹介記事を、本日発売のSoftware Design 2023年7月号に書きました。昨年12月から続けている連載「開発環境 探究の道」の最終回として、dotfilesの管理をより便利にするための方法を説明しています。 yadmについて / 記事の紹介 yadmは、シェルスクリプトで実装されたdotfiles管理ツールです。可搬性に優れ、dotfiles管理に必要な多数の機能と、gitに準じたコマンド操作体系をもっています。 私も普段からyadmを使っており、容易に導入できて、とても気に入っている1ものであり、ぜひみなさんに知っていただきたいと思って記事にしました。 記事の中では、y
2023-06-13 14:10
LlamaIndexを使って、gawkプログラミングの相棒を作る
LlamaIndexを使って手を動かしてみようということで、gawkプログラマーが使える、質問回答アプリケーションを作ってみた。 gawk-rubber-duck LlamaIndexとは LlamaIndexという、LLMアプリケーションのためのフレームワークがある。 Pythonで書かれたプログラムで、内部でOpenAI APIを実行するが、その前後の処理なども行ってくれるものである。 LlamaIndexがどのようなものかの説明は、次の記事がわかりやすい。 Llamaindex を用いた社内文書の ChatGPT QA ツールをチューニングする - GMOインターネットグループ グループ
2023-06-06 02:15
awkで実装するUnion-Findと、ABC177 D
最近、業務時間後のオフィスで「競プロもくもくわいわい会」というのをやっている。そこで@purple_jwlさんよりUnion-Findを教えていただいたので、それをawkで実装して、ABC177のD問題を解いてみる。 Union-Findとは ここでは深く解説しないが、Union-Findについては、以下のサイトなどが参考になる。 Union-Find とは - アルゴ式 Union-Find はグループ分けを効率的に管理する、根付き木を用いたデータ構造です。 Union-Find を用いると、次の各クエリ(要求)を高速に処理できます。 N 個の要素 0,1,⋯,N−1 があり、初期状態ではそ
2023-06-05 01:35
OpenAI API Embeddingsを使った、関連記事の表示・検索
このブログに、お試しで2つの機能を追加してみた。 ひとつは、関連記事の表示。もう1つは、検索。 どちらもOpenAI API Embeddingsを使って、記事の文章をベクトル化し、Pineconeを使ってベクトルの類似度の近しいものを得ている。 以下は、これをどのようにして作ったか、どのようにして動いているのかを説明する。 構成 作ったものの全体像は以下の図のとおり。 以下のようなことをやっている。出てくる要素は、「要素技術とロール」の項で後述する。 STEP1: インデックス作成 すべての記事に対して、それぞれ、記事全文をOpenAI API Embediingsに渡してベクトル化し、それ
2023-05-31 02:00
rtxはじめました
ランタイム管理ツールasdfと互換性のある、rtxを使い始めた。 asdfのプラグインエコシステムに乗っかっていて、できることはasdfと基本的には同じのようだが、はやい1などのメリットがある(後述)。 切り替え 切り替えは以下のような手順で進めた。dotfilesの差分はこんな感じ yammerjp/dotfiles 6a6951c。 シェルの設定ファイル(.zshrcなど)に書かれているasdfの読み込みをやめる 私の場合はsheldonのプラグインにしていたので、~/.config/sheldon/plugins.tomlの記述をひとまずコメントアウトした。 rtxをいれる Apple
2023-04-21 09:55
エンジニアのためのドキュメントライティングを少し読む
前回に引き続き、全部読まない読書の感想とメモを書いていく。前回記事では1週間で読み切るといいつつ、気づけば2週間経っていることには一旦目を瞑りたい。 2冊目は「エンジニアのためのドキュメントライティング」。 ユーザの問題解決とプロダクトの成功を導く エンジニアのためのドキュメントライティング - Amazon 一週間読書の方法 本の感想に入る前に、どのように一週間読書をやっているかを紹介する。なお、ここで扱う書籍は技術書を中心としたもので、小説などは当てはまらない。 目次から読むところを選ぶ 全部読むことが目的ではなく、短い時間で読みたいところを読むのが目的である。そこで、最初から読み始めない