(2024/09/22記)2023年2月ごろに、Smarty Keyboard Folioを買って、その感想を書いた記事が下書きに残っていたので公開する。最近はあんまり持ち歩いていないんだけど、一時期はだいたいiPadだけを持ち歩いていて、とても気に入って使っていた。dotfilesの連載記事の寄稿も、何割かはiPad + Smarty Keyboard Folioを使ってsshしてVimで書いていたはず。結構快適だった。
iPad Air 4の機動力を上げたくて、Smart Keyboard Folioを買った。
購入の動機
コンパクトな自作キーボードをiPadと一緒に持ち歩いて作業するということはときどき試していた。しかし、どうしてもiPadと分離しているので、ケーブルを接続するのが煩雑だし、膝の上などの不安定な場所では広げづらく、これらの点ではノートパソコンの使い勝手にかなわないと感じていた。1
これらの課題感を解消する目的で買ったのが、Smart Keyboard Folioである。特にiPad Air4はカメラが1つしかないので、2018年ごろに発売された第一世代のものが使え、定価より安く買えるとのことだった。
いいところ
- ケーブルを繋げずに外部キーボードが使える
- iPadと磁石で結合しているので、机の上などの安定した箇所でなくてもつかえる
- 薄い
- 軽くてコンパクト
iPadと磁石でしっかりくっつくということはとてもよい。他の一般のキーボードにはない利点で、膝の上で使ううえではとても役に立つ。
キーボードが薄いので、パームレストなしで良いところもよい。
キーボード自体が軽くてコンパクトなこともよい。iPadがはいるボディバッグを持っているのだが、これと合わせて出かけるのが楽しみだ。
満足できないところ
- キータッチが重い (特にスペースキーが押しづらい)
- パームレストが無い
- キーボードがたわむ
- 配列のカスタマイズの幅
- ESCキーがない
買ってみたはいいものの、膝の上でのタイピング体験はあまり良くない。一番はキータッチが気に入らない。結構硬いのでしっかり押し込まないと反応しない。特にスペースキーが如実で、押したつもりなのに反応していないこともある。他のキーを押していても指先が疲れる感じがある。
パームレストが無いことも気になる。膝の上にノートパソコンを載せてタイピングしているときは、実はパームレストに手のひらを乗せることでキーボードを固定していた。なので、安定感に欠ける。
さらに、キーボード自体がたわむのも気になる。膝の上に乗せた時の安定感が、やはりノートパソコンに比べて欠けてしまう。
キー配列のなかで、Escキーが無いことも気になるが、これはユースケースが特殊なので仕方がないだろう。iPadには修飾キーをリマップする機能が付いているので、いくらかカバーできるものの、CtrlとEscとShiftとTabキーを押しやすい位置に配置するにはキーやリマップ機能が足りない。これは自作キーボードと比較してしまうとしょうがない部分ではある。
これらのいくらかは事前に展示されている商品を試すなどして薄々わかっていたところではあるが、キーのリマップなどは、US配列とVimで使ってみないとわからないところもあるので、まあこんなもんかなという感じ。
おわりに
いろいろ書いたが、やはり収まりの良さとコンパクト感はすばらしいし、使い心地は慣れれば解決する側面もあると思うので、しばらく持ち歩いて使ってみることとしたい。
Footnotes
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自作キーボード自体はとても気に入っています。iPadを不安定な場所で使うというユースケースには、一般に外付けのキーボードは合わないということでした。 ↩