8月も折り返し、いかがお過ごしでしょうか?8月は夏ですね。夏といえば夏休み、夏休みといえば宿題、読書感想文1。ということで読んだ本の感想を綴ります。読書メモが下書きに溜まってしまっているので消化する試みです。

書籍「ユニコーン企業のひみつ」を読みました。 本書はSpotify をはじめとするテック企業が、スタートアップのような勢いのある価値提供をどうやってスケールさせているかを説明する、ソフトウェア開発企業の組織づくりについて説明されたものです。

今年の4月に日本語訳版が発売され、私の所属する会社の社内で広く読まれているようです。 本書籍内でも言及されるSpotifyモデルと呼ばれる組織体制を、社内でもいくつかの事業部で取り入れています。 そういった背景から書籍内で用いられている「スクワット」「チャプター」「トライブ」といった言葉が会話に出現するので、知っていないとコミュニケーションコストが高くなってしまいもったいないと感じ、7月の4連休にガッと読みました。

書籍内では次のようなことが言及されています。

  • 権限を持つ職能横断の小さなチーム(スクワット)によって組織を構成することで、自己組織化が進み、強力なデリバリーを届ける
  • イテレーションを回そう
  • スクワットが価値提供する際の障壁を、組織として排除することで、本質的な課題に注力できる
  • 今日のソフトウェア開発はマラソンであり、一朝一夕にて成立するものではない
  • 目的(ミッション)をかかげ、それに至る方法はチームが考えることが大切。スクラムをただやるだけでは開発者はチケットを消化する機械になってしまう。それでは競争に勝てない
  • 会社組織におけるこれらの事柄は文化と深い関わりがある。文化の醸成も重要

書籍の内容を通して、マネジメントを行う立場ではない一介のジュニアエンジニアとしては、次のことがまず自分にできることに思います。

  • そういた背景をもって組織づくりがされていると知る
  • 目的を見て本質的な課題解決には何が必要かを考える
  • 局所最適化しない。会社として価値提供するためには自分の仕事を限定しない

より良いサービスを届けるために文化は維持したまま、構成やあり方を変革し続けられる柔軟な組織は魅力的ですし、そういった組織の一翼を担う人として力が発揮できるようになりたいものです。

Footnotes

  1. 昔は宿題を最終日にまとめてやってやる人間で、宿題の定番である読書感想文もあまり好んでおりませんでした。そんな人間も10年したら備忘録や思考整理のために自主的に読書の感想をWebに投稿しているのだから不思議です。