進路を迷っている知人に就活のことを聞かれ、自分が何を考えて決めたのかを、主に次の視点で綴ったので、ここにも記します。
- 就職先の決め手
- なぜエンジニアとして働くのか
- なぜ大学院に進学しなかったのか
就職先の決め手
就活時に重視していたところはつぎのようなことがあります。
- 文化
- 技術的な成長
- 会社のサービスに自分が貢献したいと思えるか
会社を決めた理由は、ざっくりまとめると「自分が最も成長できそうだから」でしょうか。 就職予定の会社は、独特の企業文化が特徴です。これが自分が働くモチベーション高く保つことにつながると考えました。 技術が身につく環境でも、自分に合わない環境で働くのは長続きしないでしょう。しかしこの会社でなら正直に過ごせそう、自分が成長の努力をしながら楽しんで働けそうだと感じたからです。
新卒時点の給料はそこまで重視していなくて、技術が身につけばいくらでも給料を高められるだろうから、自分が成長できること(長期的に見て稼げること)のほうが大事だと考えていました。
あとは、会社規模も関係しています。決めた会社は社内のエンジニアコミュニティが強く、その中で高めあっているところが魅力に写りました。
他に受けていた会社で、エンジニアが数人ほどの企業もあったのですが、私の技術的な未熟さゆえに選考を断念しました。 (極端に言うと幅広い技術や一歩先の技術を身につける余裕を自分に持てないのではないかとの懸念がありました。) 規模が小さいほうが裁量があったり、ビジネスサイドにも足をつっこんだりしやすい側面はありそうです。この魅力を重視する方は私とは違う決断をするでしょう。)
逆にもっと大きな会社だと、細分化されすぎていて私には楽しくないようにみえました。(エンジニアリングに関してはいろんなことに足を突っ込んでみたい。) 会社規模は選考がある程度進んでから、比較するようになって考えだしました。
エンジニアになるかどうか
私はわりと初期の段階でWebエンジニアに絞ってしまっていました。とりあえず行動してみて、納得できなければ変えるつもりでしたが、働くイメージが湧いてきたのでそのまま方向を変えずに就活をつづけました。
自分がどれだけ技術を好きになれるか、勉強を苦に思わないかが自分の中での判断基準です。世の中には自分よりコンピュータが好きな人はたくさんいるし、上を見たらきりはないので、現時点での技術力と熱意が他人に負けているからダメという選び方はしていません。 私にとって、他の仕事よりWebエンジニアとして働いたほうが、仕事を楽しめてかつ社会に出せる価値が多そうだと判断し決めました。
(Web)エンジニアになるのはある意味賭けで、専門的な技術は身につくけど、いざとなれば転職で入ってこれる業界でもあるので、難しいですね。
エンジニアといっても、ビジネスやデザインのわかるエンジニア、他方、技術に尖ったエンジニアをより欲しているところ、育てようとしているところはたくさんあるだろうし、非常に多種多様な姿があるだろうから、自分にあったキャリアを見つけるのは大変でしょう。さらに世の中には本当に様々な仕事があり、Webエンジニア、プログラマーだけをを見ているのは勿体無いかもしれません。
私なりにいくつかの選択肢を考える中で、自分に興味のある領域を深められる職・会社としていまの進路を選びました。
大学院に行くかどうか
就活を始めるときに、内心「良さげな企業に受かったら就職、うまく行かなかったら院にいこうか」と考えましたが、まず「とりあえず就職前提で動こう」(じゃないと何もしなそう)と自分に言い聞かせました。
就活をしていくうちに、良い会社に出会えたこと、(まだ始まっていなかったが)大学での研究よりもWeb周りのことを触っている方が楽しいだろうと思ったことから就職へ傾きました。 内心、面接が重なると早く就活を抜け出したい、(院卒で)もう一回やるのはちょっと大変という気持ちもありました。 就活は真剣にキャリアを考える機会として面白い面もあるのですが、続けていると気持ちが疲れてくる面もあります。
いまの会社に受かってなければ大学院に進学していたかもしれません。 真っ当な理由「研究がしたい」 はもちろん、就活を先延ばしにする意味でも大学院進学もありだったなとは今も思ってます。(院卒に怒られる)。
Web業界は新卒といえど、(私は経験ないですが)長期インターンに行っている人が結構いたり、ある程度の技術的素養が求められている会社もそこそこあるので、就活が先延ばしになると受かりやすくなる面はあるかもしれません。 (どこかで読みましたがインターンに受かるコツはインターンに受かることだそうです。) 大学院に進学すれば、インターンなどに参加する時間的な猶予ができるともとれます。
つたない文章ですが、私が考えていたことを思い返してみました。
就活をはじめてから、自分がどんな価値を見いだせるか、どんな環境で働きたいか、あらためて何度も考えました。 特に面接や面談はその考えが深まる、改まる場であって、このような機会を設けてくださった方々に感謝しています。