2021年4月1日にGMOペパボ株式会社 (以下ペパボ) に入社しました。

これからソフトウェアエンジニアとして成長し活躍することを夢見てやる気に満ち溢れています。 その第一歩として4月9日から4月30日までの約3週間、全職種で取り組むペパボの新卒研修に参加したので感想を記します1。 ええ、それはその、大変楽しい研修期間でした。

新卒メンバー全員のイラスト

CS研修でお世話になったワタミユさんが書いてくださった新卒の我々のイラスト

リモートワークでうまくやる

ペパボは2020年6月にリモートワークを基本とした働き方に移行し、今年の研修は全てオンラインで実施されました。 私自身、入社後にまだ一度も出社していません。

リモートワークの環境で新卒入社することに少なからず不安はありました。 大学のときはオンラインによるコミュニケーションのとりにくさや物理的な距離感を強く感じることも多かったからです。

しかしながらその些細な不安は全くの杞憂で、リモートワークを前提として、それを当たり前のものとして過ごしていました。 ただただ、たった一本のイーサネットケーブルを介してよくもこれだけの情報や感情をやりとりできるものだと驚きを感じています。

情報がオープンであること

リモートワークでうまくやれている理由の一つとして社内の情報がオープンであることが挙げられます。 社内規定や手続・制度の情報にアクセスしやすい だけでなく、サービスに関する情報 (お客様の個人情報などは除く)、はたまた人事評価資料までもが社内でひろく公開されています。

オンラインで活動する上で情報の非対称性は非常につらくて、大学時代に研究室で「昔の研究に関する情報が必要だったら声をかけて」と言われていたがそもそもどんな情報があるのかがわからない.. といった経験をした身からすると、入社後にすぐに様々な情報にアクセスでき会社のことをよく知れることはリモートワークでの安心感を生みました。

Slackの流れる早さ

物理的なオフィスに出社していない私は、Slackに出社していると言っても過言ではないでしょう。 Slackでの会話が活発で円滑であるからこそ、オンラインでも距離感を感じずにコミュニケーションをとることができます。

出社に相当するSlackのメッセージ

出社の様子

研修についてもSlackをフルに活用しています。 講義をきく機会も多かったのですが、そういったときに講義の解釈を話しあったり、他の人が知る関連情報を得られたり、些細な疑問を話してみたりといった会話が生まれます。 同期のやぎじんの言葉を借りるとまさに「隣の人と話しながら講義を受けることができる、新しい研修のかたち」でした。

講義を担当されたパートナー2の方にも「リアクションがあるので話しやすい」と言っていただけたし、ただ聞いてメモをするより話も広がり講義を振り返る補足資料にもなり、加えて記憶の定着も良いように感じ、楽しいだけでなく大変有意義な時間でした。 オンラインだからこそできた研修であったように思います。

講義中にたくさんのコメントが付き、返信件数が1時間で100件を超えているSlackのスクリーンショット

1時間程の講義でどんどん流れるSlack

意識していたこと

リモートワークの環境において、新卒として入社した自分もうまくやるために「自分の感情・状況を相手に伝える」ことを意識していました。3

例えばMeetやZoomでは伝わりづらいので大きく🙆‍♂️と意思表示するなどジェスチャーしたり。 日報では自分の感情を正直に書くことも、困っていることや疑問があったら自発的にSlackに書き込むこともその一つです。 発言しやすいように複数のチャネルを使いこなす意味で、Slackの個人用パブリックチャンネルを作ってみたりもしました。 ほかには背景で遊んだのも新卒11期生のパートナーの方々と仲良くなりたい気持ちだったと思います。

オンラインではどうしても些細な気持ちの変化は伝わりづらいし一対一でコミュニケーションをする機会も減ってしまいます。 だからこそ自己開示が必要であると思うし、より自分から状況や感情を伝える必要があります。

新卒研修においてオンラインでのコミュニケーションが円滑に進んだのはきっと、入社前から培われたペパボの文化と既に日常となっていたリモートワークの土壌があったからでしょう。 リモートワークには様々なツールの活用や制度の整備ももちろんですが、個々人がオンラインに即したコミュニケーション方法や振る舞いに適応していくことがとても大切であると感じました。

オンラインに即したコミュニケーションはきっと社内でたくさんの人が実践していることではないかと思います。 他の人や同期を見て学び、真似て、上記のような意識していたことに繋がりました。

まとめ

とても楽しく充実した一ヶ月でした。 研修の中で新しく学んで吸収すること、業務の難しさとそれに取り組まれるパートナーの方々の凄さを知ることなど、多面的な切り口からの研修を通して、目的とされていた「ペパボで働く土台をつくる」は達成されたと思います。4

入社を歓迎してくださったパートナーの皆さん、研修を企画・実施してくださったパートナーの皆さん、一緒に盛り上げてくれた同期の仲間、本当にありがとうございました。

一ヶ月働いた実感として、ペパボの人々はとてもおもしろくて親切であるし、サービスを使う意味でも働く意味でもおすすめできる会社です。

技術研修は5月以降も続きます。 サービスを、ペパボを、世の中をもっとおもしろくできるよう5、まずは目の前の研修に一つ一つ取り組んでいきます。

Footnotes

  1. 記事内であまり触れていない研修内容については他の人が書いたブログが参考になります。「🌸【21卒】ペパボでの新卒研修を終えて🌸|きなこ|note」 や 「社内研修振り返り | zuruzurura.men」 など。 その他にも子育てと新卒研修に触れたブログ記事「子育て新卒、ペパボで働き始めて1ヶ月|うえだり|note」も読み応えがあります。

  2. ペパボでは働く仲間のことをパートナーと呼びます。

  3. 入社前にも教えていただき、新卒研修の中でも触れられていたブログ記事 (自分の気持ちを正しく表現する | けんちゃんくんさんのWeb日記)がもとになっています。新卒の私が正直な感情を伝えるとそれを受け止めてくださるパートナーの方々がいることは本当にありがたいことです。

  4. 各研修内容のそれぞれに目的や目標が設定され何のために研修に参加するかが明確であったこと、定期的に時間を設けて振り返ることなど、研修を有意義なものにするための工夫が随所に凝らされていたと振り返りながら感じました。

  5. 「もっとおもしろくできる」はペパボの企業理念)です。