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常に完成形
2023-06-05 01:35
OpenAI API Embeddingsを使った、関連記事の表示・検索
このブログに、お試しで2つの機能を追加してみた。 ひとつは、関連記事の表示。もう1つは、検索。 どちらもOpenAI API Embeddingsを使って、記事の文章をベクトル化し、Pineconeを使ってベクトルの類似度の近しいものを得ている。 以下は、これをどのようにして作ったか、どのようにして動いているのかを説明する。 構成 作ったものの全体像は以下の図のとおり。 以下のようなことをやっている。出てくる要素は、「要素技術とロール」の項で後述する。 STEP1: インデックス作成 すべての記事に対して、それぞれ、記事全文をOpenAI API Embediingsに渡してベクトル化し、それ
2023-05-31 02:00
rtxはじめました
ランタイム管理ツールasdfと互換性のある、rtxを使い始めた。 asdfのプラグインエコシステムに乗っかっていて、できることはasdfと基本的には同じのようだが、はやい1などのメリットがある(後述)。 切り替え 切り替えは以下のような手順で進めた。dotfilesの差分はこんな感じ yammerjp/dotfiles 6a6951c。 シェルの設定ファイル(.zshrcなど)に書かれているasdfの読み込みをやめる 私の場合はsheldonのプラグインにしていたので、~/.config/sheldon/plugins.tomlの記述をひとまずコメントアウトした。 rtxをいれる Apple
2023-04-21 09:55
エンジニアのためのドキュメントライティングを少し読む
前回に引き続き、全部読まない読書の感想とメモを書いていく。前回記事では1週間で読み切るといいつつ、気づけば2週間経っていることには一旦目を瞑りたい。 2冊目は「エンジニアのためのドキュメントライティング」。 ユーザの問題解決とプロダクトの成功を導く エンジニアのためのドキュメントライティング - Amazon 一週間読書の方法 本の感想に入る前に、どのように一週間読書をやっているかを紹介する。なお、ここで扱う書籍は技術書を中心としたもので、小説などは当てはまらない。 目次から読むところを選ぶ 全部読むことが目的ではなく、短い時間で読みたいところを読むのが目的である。そこで、最初から読み始めない
2023-04-07 09:41
レガシーコード改善ガイドを少し読む
1週間だけ読む取り組み 一冊の本を一週間で読めるだけ読むというのをやってみる。 買った本は積まれる一方だし、買いたい本のURLもPocketに溜まるばかり。そしていざ本を読み始めると、最初から頑張って全部読みがちである。そういった習慣を変えるために、1週間で読むのをやめて強制的に次の本に行くという方法を試してみる。 一週間やってみて、全然読みきれないと感じた。ゾーンに入ってバーンと読んでしまえば今回の本などは読み切れるのかもしれないが、そうやって気合いを入れるのではなくて、趣味のプログラミングや雑誌の原稿や仕事のキャッチアップなどをする日々に馴染む範囲で日常的にどんどん読んでいきたいので、この
2023-03-26 17:45
PHPerKaigi2023が最高だった
昨日のPHPerKaigi2023最終日、自分はLTをしたのですが、登壇以外にもたくさんの体験をして本当に濃い一日でした。 Day1のブログ: PHPerKaigi2023に参加しています - memo.yammer.jp LTで登壇 LTでペンライトを振るのも振られるのも楽しんだり。 登壇した内容は、PHP Conference 2022で出題したクイズの裏話として、当時の問題を振り返りながら、何を考えて作っていたか/作るならどうすべきかでした。 クイズのことを覚えていた方もたくさんいらっしゃったようで、嬉しい限りです。 https://twitter.com/yammerjp/status
2023-03-24 23:23
PHPerKaigi2023に参加しています
昨日から始まっているPHPerKaigi、昨日はオンライン、今日は物理で参戦しています。 https://twitter.com/yammerjp/status/1639071029611089920?s=61&t=i0aLgTjxKQNCLbbldPH3gA 初めてのPHPerKaigiですが、各発表やLTの独特の空気感がとても新鮮で、とても楽しんで参加できました。 PHPer界隈のTwitterでよく見るぞ、という方の話を聞けたり、なんなら物理的に話すなどできて、カンファレンスよいなあという気持ちに浸っています。 聞いたセッションはこちら。それぞれ細かい感想はフィードバックやまた別の記事で
2023-02-17 11:20
ターミナルをカスタマイズする Software Design連載 開発環境 探求の道 第3回
本日2/17発売の月刊誌 Software Design 2023年3月号に、連載第3回目の記事を寄稿しました。 今回は「ターミナルをカスタマイズする」と題して、Alactirryとtmuxの基本的な使い方を紹介しています。UnixやLinuxの技術者がふれる時間の長いターミナルを使いこなすことで、快適に作業できることを目指す内容です。 ぜひ書店でお買い求めください。
2023-02-01 23:43
Smart Keyboard Folio を買った(2023年2月)
(2024/09/22記)2023年2月ごろに、Smarty Keyboard Folioを買って、その感想を書いた記事が下書きに残っていたので公開する。最近はあんまり持ち歩いていないんだけど、一時期はだいたいiPadだけを持ち歩いていて、とても気に入って使っていた。dotfilesの連載記事の寄稿も、何割かはiPad + Smarty Keyboard Folioを使ってsshしてVimで書いていたはず。結構快適だった。 iPad Air 4の機動力を上げたくて、Smart Keyboard Folioを買った。 購入の動機 コンパクトな自作キーボードをiPadと一緒に持ち歩いて作業するとい
2023-01-18 22:20
シェルをカスタマイズする Software Design連載 開発環境 探求の道 第2回
本日発売の月刊誌Software Design 2023年2月号に、連載記事の第2回を寄稿しました。 開発環境 探求の道 連載「開発環境 探求の道」は、UnixやLinux上で、自分好みの開発環境をつくり、探求する道を紹介する連載です。 連載の中では、テキストエディタやシェルやターミナルに関するツールを紹介し、インストールからカスタマイズまで、手元で試せるような記事となっています。 シェルをカスタマイズする 第2回「シェルをカスタマイズする」では、bashとzshの設定ファイルを編集するのが主な内容となっています。 関連してgitのエイリアス機能やfzfにも触れます。 シェルの設定ファイルを編
2023-01-16 01:54
Ubuntu DesktopにAlacrittyをインストールする
Alacrittyは、公式ではLinux向けのバイナリが配布されていないので、どこかから入手するか、自分でビルドする必要があります。 以下では、Ubuntu Desktop 22.04上でビルドし、インストールする方法を紹介します。なお、この記事の内容は2023/01/16時点のものです。また、公式に提供されているインストール用ドキュメントを参考にしています。 簡易的に利用するとき ビルドされた実行ファイルをPATHの通った場所に配置するのみで良い場合は、こちらの方法を実行します。デスクトップのランチャー上にアイコンを表示したり、マニュアルをインストールした場合は、後述の「本格的に利用する」を